幼児の健全育成を図る外あそびの計画と夏場の熱中症予防
幼児期における外あそびは、子どもの心身の発達を支える極めて重要な営みである。身体の基本的な体力・運動能力(筋力・持久力・バランス感覚)だけでなく、脳の発達、自律神経機能の活性化、視力の保護、情緒の安定、社会性や自己肯定感の育成といった、全人的な成長に多面的な効果をもたらすことが、近年の研究で明らかになっている。本発表では、こうした外あそびの意義をふまえ、年間を通じて子どもの発育を支える外あそび計画の構築と、特に近年の気候変動によって重要性が増している「夏場の熱中症予防対策」について、保育現場での実践的アプローチを中心に提案する。